2009/03/28(Sat)
THE BIG ISSUE

今日はじめて「THE BIG ISSUE」を購入した。
ホームレスの仕事をつくり自立を支援するという名目で、ホームレスの人が販売する冊子。
(一冊300円。)
有楽町の駅前で冊子を売るホームレスのおじさん。
「1冊下さいっ。」
って声かけたら、すごく笑顔で色々話をしてくれた。
「THE BIG ISSUE」は日本で販売されて5年経つこと。
オバマさんが表紙のこの冊子は「大統領が表紙になる初のBIG ISSUE」なこと。
北海道から名古屋、大阪まで日本各地で販売されていること。
そして、今話題の麻生大統領の給付する「一人12,000円の定額給付金」について
おじさんはおじさんの意見を語ってくれた。
「麻生大統領はホームレスにも平等に12,000円を給付する、と言った。
でもそんなお金は住所のない人に対してどうやって給付した証を残すのか。
ある人や暴力団絡みの人等は何度も給付金をもらいに行くかもしれない。」
「でもそんな定額給付金を交付する平等は本当の平等ではない。
そんな12,000円を配るくらいなら、炊き出しを定期的に支援してくれる方がよっぽど平等だ。」
「フランスでは赤テントと呼ばれる、ホームレスの人のテント通りが有名で保護されている。
日本ではホームレスの人達を退去させたり、隠そうとするばかり。
行政はちっとも動かないし、変わらなければいけない。」
でもおじさんの言っていることで一番印象に残っている言葉。
「でもそんな定額給付金なんていらない。
こーやってTHE BIG ISSUEを売って、ちゃんと自分のお金は胸を張って自分で稼いでいる。
自分の住む場所や、お金は自分で作る。」
そう話すおじさんは笑顔でキラキラしていた。
このおじさんは世界情勢や政治にも詳しく、すごく誠実な人だと思った。
どうしてホームレスになったのかは分からない。
でも一つ確かなこと。
「皆、胸をはって生きている。」
大切なことは同情ではなく、個人として尊重することだと思う。
最後に私が
「ありがとうございました!」って言ったら、
おじさんは
「とんでもないです。またこれからも宜しくお願いします。」
と丁寧に満面の笑顔で言ってくれた。